相場の格言
長期株式投資の有用性というのは、今や金融業界だけでなく一般の常識になったと言ってもいいと思う。
事実、株式相場が生まれてから米国などの主要相場は全体で見れば長期的に成長を続けてきた。
相場には大小様々な格言があり、そのほとんどは単なる幻想であると判明してきた。
長期投資にまつわる神話は、格言の中で生き残り続けている数少ないものの一つだろう。
もっと限定していうのならば、「長期的に見れば市場に存在する個別銘柄全体からなる株式指数は成長する」ということだろうか。
「任意の開始時間に対して、市場に存在する個別銘柄全体からなる株式指数が成長するとみなせるほどの終了時間を取ることができる」という表現の方が正確なのかもしれない。
相場の格言の一つで、これもまた有効と考えられるものに、「一般の人たちが買い始めた時が売り時」というものがある。
今は書籍やネット、TVなど様々な媒体を通じ長期投資の有効性が謳われている。
日本でも確定拠出年金など政府レベルで長期投資に目を向けるよう促している。
ひねくれた見方をすれば、こうして一般の人が長期投資を信じ始めた今が、長期投資神話が崩れ去る一歩手前なのかもしれない。
長期投資の有効性がアカデミックなレベルでサポートされているのは知っている。
背景にある理由付も、それなりに納得のいくものがいくつかある。
それでも、過去の株価というのは実現する可能性のあったうちのただ一つの経路であるという事実も重たい。
こんなことを考え続けていても、自分にその瞬間がいつ訪れるのか判断する能力はまだない。
ただの取り越し苦労と思ってベットをし続けるだけだ。
私は雰囲気で株をやっている。