wolframsのブログ

金融関係の仕事をしています。読んだ本や雑感などつらつらと書いていこうかと思います。

日本語で学ぶこと

在宅勤務が長く続き飽きてきたので、気分を帰るためにもキーボードを新調した。

今までずっとパンタグラフ式の安いキーボードを使っていたので、メカニカルキーボードの打鍵感が心地よい。

 

せっかくなので、タイピングを楽しみつつ久しぶりに文章を書いてみようと思った。

 

自分が大学にいたときもそうだったが、大学で英語授業を取り入れる流れは続いている。

決して大学ランキングでの順位をあげるためだけにやっていることではないと思っている。

英語での授業がふえ、カリキュラムが対応できるようになれば、海外から優秀な研究者・学生がやってきてくれる。ランキングなんておまけで、そういう人材を抱えられることが大学の価値だと思う。(一流の研究者が日本の大学教員の安い給料できてくれるかは知らない、、、)

 

ただ、一方で日本の学生が日本語で学ぶ機会がなくなってしまうのは、それはそれで辛いことだと思う。

 

研究の面だけでなく、ビジネスにおいても、日本人であること、というよりも、日本人が英語を使いこなせないことによるディスアドバンテージは非常に大きいように感じる。

実際自分は海外に住んだ経験もあり感じたことだが、日本人以上に英語が苦手な人種が存在することさえ信じられないほど、日本人の英語は下手だと思った。

単に学習量の差なのか、実際に使う回数の少なさなのかはわからない。

 

だからこそ、大学の授業を英語でやって、語学力の向上を試みるのも手なのだろう。(日本人が日本人の話す英語を聞いて英語力が上がるのかどうかは疑問だけど)

でも、日本のいいところは、(学部生レベルの内容であれば)日本語で授業を受け、日本語で書かれた文献で勉強できることだと思う。

 

自分が海外で出会った、英語ネイティブでない人たちの感じ方はわからないが、少なくとも自分は海外に数年住み英語を使っていても、日本語と同じレベルで英語のことを感じることはできなかった。

日本語でなら表現することのできる機微を英語で表現できるようレベルには、この先の人生をかけても到達できないように感じた。

 

最近仕事の関連する内容で、かなり基礎的な文章を英語で読んでいた。

基礎的な内容なので、英語で読んでいても理解できない部分はないのだが、ふと思いついて文章をDeepLで翻訳してみて驚いた。

DeepLの翻訳精度が高いのもあるが、英語で読んだときより、日本語で読んだ時の方がはるかに早く、また容易に内容を理解できた。

読むという一点に関しても、10年以上かけて学んだ英語での理解力は、日本語のそれに全く及んでいなかったのだ。

 

こういうごちゃごちゃした悩みを抱えなくてもいいように、英語ネイティブに生まれたかったという気持ちはかなりある。

一方で、英語ネイティブでないからこそ、二つの言語について少なくとも日常生活レベルの内容は理解できて、その分いろんな文献に触れられるということもわかっている。

 

ただ英語に英語にという方向に行き過ぎず、日本語で学ぶことの価値、そして日本語を正しく理解するということの価値もちゃんと考えて行かないとなと思う。

 

あー、早くもっともっと技術が進歩して、ほんやくコンニャク作ってくれ。